フリーランスエンジニアにとって、単価交渉の主なタイミングは契約更新のとき、4月などの期の切り替えどき、プロジェクトが切り替わるとき、現場が変わるとき、エージェントが変わるときなどです。
フリーランスエンジニアの契約は主に3ヶ月ほどのスパンであることが多いです。稀に1ヶ月などの短期や半年1年といった長期契約もあります。基本的には3ヶ月と考えておくといいでしょう。
単価の交渉は契約更新のときにするのが必須です。契約の途中では聞いていた業務内容と違うとか、プロジェクトが炎上しているなど、よっぽどひどい状況でなければ受け付けてもらえません。最低でも契約期間によって交渉となることを理解しておきましょう。また、最初の契約更新で単価交渉ができるかというとそれは難しいです。最初の1ヶ月は現場の作法やプロジェクトを理解することに使い、2ヶ月目以降から戦力として働いてくれることを期待されるからです。最初の3ヶ月は投資とみているクライアントも少なくありません。半年から1年のスパンで考えて、契約更新のタイミングで上手に単価交渉をしましょう。
単価交渉では、クライアントからしっかり信頼を得ていることが条件になります。また、単価アップに見合うスキルをもっているかという点もみられています。クライアント側はこのままの条件で契約を継続したいと思っています。そのため、契約更新時に単価アップの交渉がない限りは、これまでと同じ条件で契約しようとします。けっして、クライアントから単価アップを提示されることはないでしょう。クライアントからの印象ばかりを気にしていてはいつまでも単価アップは実現できません。信頼と自分のスキルに自信があるのならば交渉するようにしましょう。
単価交渉は、交渉が苦手な人が自分でやってもうまくいかないかもしれません。専門のエージェントを利用するのもいいかもしれません。交渉のプロですから、単価アップになる可能性は高くなるでしょうが、エージェントが交渉しやすいように材料を用意する必要があります。交渉に有利な資料を用意して、相場を超えない範囲で交渉に挑みましょう。
単価交渉は、ただ単に金額を変更するだけではありません。クライアント側もお互いに本音をいういい機会となります。もし、単価アップが失敗してもクライアントの理由をよく聞いて真摯に受け止めて、改善できるように努めましょう。